こんにちは、iTochAn(@iTochAn_Camera)です。

ソニー初のF2通しの大口径ズームレンズFE 28-70mm F2(SEL2870GM)を購入しました!
FE 24-70mm F2.8 GM II(SEL2470GM2)との比較や、どちらがおすすめなのかを含めて紹介したいと思います。
今回もソニーストアで購入し、某カメラ店よりも約4万2000円安く購入できました🙌
ソニー製品の購入を考えている方はぜひ下記記事を参考にしてみてください。

なぜ、SEL2870GMを購入したのか
ここ最近、私はLeica Q3をメインで目的もなく撮影を楽しんでおりますが、お花撮影など目的がある時はQ3とともにα7R VにSEL2470GM2を付けて持っていくスタイルでした。
理想はLeica Q3とα7R Vに単焦点2本ほど持ち歩くのがベストなのですが、以前ほど作品性の高い写真を撮ろうというモチベーションはなく、便利ズームで済ましちゃいたいという気分なのが現状です。
ですが、どこかよい写真も撮りたいと思うのが人の性←
SEL2470GM2を使用していると、出てくる画はとても綺麗なのですがどこか物足りなさを感じておりました。(後ほどの比較でも紹介しますが、残しておきたいくらいSEL2470GM2も素晴らしいレンズです←)
そんな中、発表されたのがSEL2870GMです。
単焦点を複数持ち歩きたくない、でも単焦点のような写りが欲しいという欲張りな私にとっては理想のレンズかもと思い、検討を始めました。
ソニーストアで初めて試した際には、隣に並べてあったSEL2470GM2に比べて「太っ!でかっ!」という印象を持ちましたが、手に取ってみると「え、意外と重さを感じない!」と驚き、購入することに決めました。
FE 28-70mm F2(SEL2870GM)開封!


パッケージ内容はレンズケース、ストラップ、フード、説明書類です。
レンズ外観

第一印象は太い!です。SEL2470GM2を使用しているのもあってか正直、重さよりそちらの方がインパクトを感じました。
レンズ外装はGMレンズ共通のデザインといった感じで、特別感は特に感じません。
上部にはフォーカスホールドボタンがあります。

左側面にはフォーカスホールドボタンとフォーカスモードスイッチ、アイリスロックスイッチがあります。


右側面下側には、ズーム操作感切り替えスイッチと絞りリングクリック切り替えスイッチがあります。
ボタン類の構成はSEL2470GM2と共通です。

フィルター径は86mmと大きく、ソニー純正のフィルターが用意されていなかったり、marumi製のフィルターは装着はできますがフードと干渉してしまうなど購入の際は注意が必要です。

ちなみに、私はKenko ZXII プロテクターを購入しようとしたのですが軒並み売り切れだったので、KANIのプロテクターを購入しました。耳にはしていたメーカーさんですが買うのは初めてです。
プロテクターは非常に薄く質感も良好でした。
フードにも干渉せずに使用できています。


フードは花形フードが付属しております。

可変式フィルターの操作ができるスライド式の窓も搭載されています。
FE 24-70mm F2.8 GM II(SEL2470GM2)と比較


SEL2470GM2と並べると太さの差は顕著でインパクトもあります。
SEL2870GMは体格がよく、SEL2470GM2はスマートというイメージ
項目 | SEL2870GM | SEL2470GM2 |
---|---|---|
焦点距離 | 28-70mm | 24-70mm |
開放F値 | F2 | F2.8 |
レンズ構成 | 14群20枚(XAレンズ3枚、スーパーEDレンズ3枚、EDレンズ1枚) | 15群20枚(XAレンズ3枚、非球面レンズ3枚、スーパーEDガラス3枚、EDガラス1枚) |
最短撮影距離 | 0.38m(ズーム全域) | 0.21m(ワイド端)/ 0.30m(テレ端) |
最大撮影倍率 | 0.23倍 | 0.32倍 |
フィルター径 | 86mm | 82mm |
サイズ(最大径×長さ) | 92.9 x 139.8 mm | 87.8 x 119.9 mm |
質量 | 約918g | 約695g |
こうやってみるとSEL2470GM2は大三元レンズとしては軽量コンパクトで素晴らしいレンズですね!


レンズを繰り出した状態ですと、SEL2870GMの繰り出し幅が短いので全長の差はほとんどありません。
繰り出し量が短く設計してくれたのは素晴らしいです👏


付属フード内側の処理に違いがあり、SEL2870GMはマットな処理、SEL2470GM2は起毛素材となっています。
高級感は起毛素材の方が感じますが写真のように埃などが付着しやすいので、今回のマットな処理でよかったかなと思います。
最短撮影距離、最大撮影倍率の違い
最短撮影距離 | 0.38m(ズーム全域) | 0.21m(広角端)/ 0.30m(望遠端) |
---|---|---|
最大撮影倍率 | 0.23倍 | 0.32倍 |
SEL2470GM2からSEL2870GMへ乗り換えるにあたり、私が特に気にしていたのは最短撮影距離、最大撮影倍率の違いです。

SEL2470GM2は広角端、望遠端ともに驚くほど寄れるので、利便性が圧倒的です。
ストレスフリーで撮影できます。SEL2470GM2の強みの一つだと思います。




広角端は、最短撮影距離がSEL2870GMの0.38mとSEL2470GM2の0.21mでは被写体の大きさに顕著な違いがあります。

広角で寄れるとパースが効いたような写真が撮れるので私は好きです。
上の写真ではLightroomでのレンズのプロファイル補正はオフにしてあります。


この写真はSEL2870GMの広角端28mmで撮影したものと、それをSEL2470GM2の写真と同じくらいのサイズ感でクロップしたもです。
同じようなサイズ感でクロップしてもパース感はでません。
正直、近接撮影能力にはSEL2470GM2に後ろ髪を引かれています。




望遠端でも広角端ほどではありませんが、被写体の大きさに差を感じます。
最短撮影距離、最大撮影倍率についてはSEL2470GM2に非常に魅力を感じます。
ですが、SEL2470GM2と比較するとSEL2870GMは寄れないと思うだけであって、実際にはテーブルフォトやお花の撮影などで困らないくらいにはSEL2870GMでも寄れるのでストレスを感じるということはない印象です。
近接撮影が多い方はSEL2470GM2をおすすめします。
実際に使ってみた印象

冒頭でも述べた通り、実際に手に取ってみると最大径 92.9mmで約918gというサイズ感に対して想像する重さよりも、軽く感じてしまいます。
重心が後ろにあるので重量バランスが優れているのだと思います。
また、ズームの繰り出しが短いので28〜70mmへのズームもズームリング一捻りで行えるので軽快です。
AFも静かにスッと素早く合う印象です。
作例


開放F2からシャープな写りです。
小さなお花を撮るのに十分なくらいは寄れますね。


単焦点レンズにも劣らない滑らかなボケ感は秀逸です。F2.8とは異なる印象を受けます。

実際、SEL2870GMとSEL2470GM2 どちらが良いの?

描写力に関してはどちらもトップクラスの性能なので、撮影スタイルや何をレンズに求めるかで選択しましょう。
・軽量コンパクトで機動性重視の方
・近接撮影をしたい、小物などの物撮りをよく撮る方
・風景も撮りたい方
・単焦点との併用でも構わない方
・ボケを活かした写真を撮りたい方
・被写体との分離感が欲しい方
・暗い場所での撮影が多い方
・レンズ一本で済ませたい方
・ポートレート撮影をする方
まとめると、
F2という明るさにこだわりなく、レンズ交換をすることを厭わない方は、SEL2470GM2を選択して問題ないかと思います。差額で単焦点を揃える方が合っていると思います。それくらいSEL2470GM2も素晴らしいレンズです。
逆にレンズ一本で済ませたいという方にはSEL2870GMを選択して間違いないと思います。
〇〇mmの単焦点を持ってくればよかったみたいな後悔的な状況に陥りませんし、ポートレート撮影などでも様々な焦点距離でリズム感よく撮影でき、一瞬をも逃さないと思います。
もちろん出てくる画はボケ感も含めて素晴らしいものがあります。

高価なレンズではありますが、購入して良かったと思っています。
先日、FE 50-150mm F2 GM(SEL50150GM)も発表されましたね、SONYさん恐るべし😇
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